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ビル用マルチエアコンとは

ビル用マルチエアコンは、1つの冷媒系統に複数の室内機を接続し、部屋やテナントごとに運転・温度設定を行える空調システムです。オフィスビル、ホテル、病院、学校、商業施設など、複数の部屋を持つ建物で利用されています。

室内機の形状、接続台数、配管長、冷暖房の切替方式、集中管理の方法は製品シリーズと設計条件によって異なります。建物の用途と運用方法を確認したうえで、必要な系統構成を決めることが重要です。

1台の室外機に複数の室内機を接続するビル用マルチエアコンの構成イメージ

ビル用マルチが向いている建物

部屋・テナント数が多い

複数の室内機をまとめて構成しながら、各室で個別に運転したい建物。

室外機置場が限られる

室内機ごとに室外機を置くより、屋上や設備スペースへ集約したい建物。

集中管理が必要

管理室などから複数フロア・複数室の運転状態をまとめて管理したい建物。

段階的な更新を検討している

既設配管の状態や系統を調査し、営業への影響を抑えた更新計画を立てたい建物。

店舗・事務所用エアコンとの違い

比較項目ビル用マルチ店舗・事務所用エアコン
主な用途複数の部屋・フロアを持つ中~大規模建物店舗や事務所など、比較的まとまった空間
システム構成1つの冷媒系統に複数の室内機を接続室外機と室内機を1対1、または同時運転の組み合わせで接続
運転管理室内機ごとの個別運転や集中管理に対応する構成を選択可能系統単位の運転が基本。構成により複数室内機を接続
設計時の確認系統、接続容量、配管長、高低差、冷暖房方式などを建物全体で検討対象空間の能力、形状、配管・電源条件を中心に検討

※実際に接続できる台数や運転方式は、メーカー・シリーズ・設計条件によって異なります。

更新計画で確認する6項目

  1. 既設機器と系統室外機・室内機の型番、接続関係、設置年を確認します。
  2. 配管の状態既設冷媒配管を利用できるか、配管径・長さ・劣化状態を調査します。
  3. 部屋ごとの利用条件用途、在室人数、稼働時間、日射や発熱機器を確認します。
  4. 冷暖房の運用系統内で一斉に切り替えるか、同時冷暖房が必要かを整理します。
  5. 管理方法個別リモコン、集中管理、スケジュール運転など必要な管理範囲を確認します。
  6. 工事条件搬入経路、屋上作業、停電可能時間、テナント営業への影響を確認します。

メーカー公式にも、既設配管を活用する更新向けシリーズや、冷暖同時運転・集中管理に対応するシリーズがあります。ただし利用可否は現地条件と機種選定によるため、現地調査後に判断します。

取扱メーカー

建物の規模、必要な運転方式、既設設備、更新工期を比較し、メーカーとシリーズを選定します。

ダイキン

三菱電機

日立

東芝キヤリア